2015年06月
言ってることが合ってようが間違ってようが
話し方がうまければ信じてしまうという事実を、
私たちは優秀な詐欺師から知るわけであります。
いや、詐欺師に限った話ではありません。
優秀な政治家、優秀なタレント、優秀な一般人、などによって、
話の内容がどうであれ、ついつい信じてしまったりする。
または、信じないまでも、妙に印象深く心の奥に刻まれたりするのであります。
例えば、私が小学生をしておりました頃、
学校が山奥の「少年自然の家」みたいな施設で、
二泊三日の課外授業を受けた時のことであります。
そこは何しろ山奥でありますから、まあ当然、様々な危険がありまして、
その筆頭として挙げられたものがマムシであります。
日本でもメジャーな毒蛇の一種でありまして、
決して多くは有りませんが、毎年のように死者が出ているとのことであります。
我々小学生は「なんちゅうところに連れて来てくれたんだ」という絶望で
胸が押し潰されてしまいそうになりましたけれども、
そこは一年中子供の相手をしてきた自然の家職員であります。
私たちの前で、マムシに対する対処方法を教えてくれたのであります。
「いきなり近づかないこと。
マムシは臆病だから、そもそも人に近づこうとしない。
だから、ゆっくりガサガサ音を立てて近づけば、
『やばい、人間だ』と思って逃げてくれるのに、
いきなりパッと近づくから『おっ、何だ』と思ってパクッとやられるんだ」
我々小学生は「嘘だあ」と言って笑ったのでありますが、
その説明があまりにも手慣れていると申しますか、
言い方が特徴的だったこともありまして、
この合ってるか間違ってるかも分からぬマムシの対処法を、
生まれて一度も野性のマムシを見たことのない私ですら
今でもこうやって書けるくらい記憶しているのであります。
話し方がうまければ信じてしまうという事実を、
私たちは優秀な詐欺師から知るわけであります。
いや、詐欺師に限った話ではありません。
優秀な政治家、優秀なタレント、優秀な一般人、などによって、
話の内容がどうであれ、ついつい信じてしまったりする。
または、信じないまでも、妙に印象深く心の奥に刻まれたりするのであります。
例えば、私が小学生をしておりました頃、
学校が山奥の「少年自然の家」みたいな施設で、
二泊三日の課外授業を受けた時のことであります。
そこは何しろ山奥でありますから、まあ当然、様々な危険がありまして、
その筆頭として挙げられたものがマムシであります。
日本でもメジャーな毒蛇の一種でありまして、
決して多くは有りませんが、毎年のように死者が出ているとのことであります。
我々小学生は「なんちゅうところに連れて来てくれたんだ」という絶望で
胸が押し潰されてしまいそうになりましたけれども、
そこは一年中子供の相手をしてきた自然の家職員であります。
私たちの前で、マムシに対する対処方法を教えてくれたのであります。
「いきなり近づかないこと。
マムシは臆病だから、そもそも人に近づこうとしない。
だから、ゆっくりガサガサ音を立てて近づけば、
『やばい、人間だ』と思って逃げてくれるのに、
いきなりパッと近づくから『おっ、何だ』と思ってパクッとやられるんだ」
我々小学生は「嘘だあ」と言って笑ったのでありますが、
その説明があまりにも手慣れていると申しますか、
言い方が特徴的だったこともありまして、
この合ってるか間違ってるかも分からぬマムシの対処法を、
生まれて一度も野性のマムシを見たことのない私ですら
今でもこうやって書けるくらい記憶しているのであります。
子供の頃は家族でバスツアーなんぞに言ったものでありますが、
その座席の背もたれに妙なものが付いていることに私、
いつしか気づいたのであります。
それは、前の席に背もたれに付いておりました。
位置としては、折り畳み式の机の横であります。
金属でできているのは分かりますが、
真ん中に何やら奇妙な穴が開いている。
これは一体何なのか、見るだけではよく分かりませんでした。
そんな私のような理解力の足りない子供のために、
そばに絵と文章で使い方の説明が書かれておりました。
何しろ当時は小学校低学年でありまして、
漢字交じりの説明文の全てを解読することはできませんでしたけれども、
「ジュース」という単語くらいは余裕で解読ができる。
それに、その説明は先ほども述べた通り、絵もあるのであります。
見ると、どうも腕のようなものが、その金属の部分に伸びている。
そして、掌を金属の穴の上に置き、回すよう促す絵が矢印付きで描かれている。
ここから導き出された私の結論は、
この金属の穴に掌を当てて回すと、どうもジュースが出てくるらしい
という、子供であることを差し引いてもバカすぎるものでありました。
まあ、「本当にそうなのか」と疑った辺り、まだ救いが持てそうですが、
そのわずかな救いも「実際に試してみた」という行為によって台無しであります。
当然、ジュースなんぞ出るわけもなく、
私は「やっぱり駄目だったか」と残念がったのであります。
では、その金属でできた何かは一体何だったのか。
ある年齢以上の方ならば、予想がつくのではないでしょうか。
栓抜きであります。
まだ私が子供だった頃には、栓抜きの必要なジュースがチラホラあり、
ビンだけ持ってきて栓抜きを忘れるウッカリさんのために、
バスの背もたれに栓抜きをくっつけたと、そういうことでありましょう。
で、私はこのブログを書くに当たり、
その栓抜きのフリー画像を探してみたのでありますが、
残念ながらそんな画像は見つかりませんでした。
ただ、その栓抜きをヤフオクに出品され、
誰かが落札したことを示すページは見つかりました。
何と言うか、オークションの奥深さに触れた気がします。
その座席の背もたれに妙なものが付いていることに私、
いつしか気づいたのであります。
それは、前の席に背もたれに付いておりました。
位置としては、折り畳み式の机の横であります。
金属でできているのは分かりますが、
真ん中に何やら奇妙な穴が開いている。
これは一体何なのか、見るだけではよく分かりませんでした。
そんな私のような理解力の足りない子供のために、
そばに絵と文章で使い方の説明が書かれておりました。
何しろ当時は小学校低学年でありまして、
漢字交じりの説明文の全てを解読することはできませんでしたけれども、
「ジュース」という単語くらいは余裕で解読ができる。
それに、その説明は先ほども述べた通り、絵もあるのであります。
見ると、どうも腕のようなものが、その金属の部分に伸びている。
そして、掌を金属の穴の上に置き、回すよう促す絵が矢印付きで描かれている。
ここから導き出された私の結論は、
この金属の穴に掌を当てて回すと、どうもジュースが出てくるらしい
という、子供であることを差し引いてもバカすぎるものでありました。
まあ、「本当にそうなのか」と疑った辺り、まだ救いが持てそうですが、
そのわずかな救いも「実際に試してみた」という行為によって台無しであります。
当然、ジュースなんぞ出るわけもなく、
私は「やっぱり駄目だったか」と残念がったのであります。
では、その金属でできた何かは一体何だったのか。
ある年齢以上の方ならば、予想がつくのではないでしょうか。
栓抜きであります。
まだ私が子供だった頃には、栓抜きの必要なジュースがチラホラあり、
ビンだけ持ってきて栓抜きを忘れるウッカリさんのために、
バスの背もたれに栓抜きをくっつけたと、そういうことでありましょう。
で、私はこのブログを書くに当たり、
その栓抜きのフリー画像を探してみたのでありますが、
残念ながらそんな画像は見つかりませんでした。
ただ、その栓抜きをヤフオクに出品され、
誰かが落札したことを示すページは見つかりました。
何と言うか、オークションの奥深さに触れた気がします。
最近、軽い思い付きで、毎日しりとりをしております。
前回の最後の文字は「ち」でありました。
というわけで、「ち」で始まる言葉を挙げてみる次第であります。
ちゅーいんがむ
(チューインガム)
元々は「噛むゴム」という意味のお菓子。古くは中央アメリカのアステカ族やマヤ族がエゾマツ樹脂の塊を噛む習慣があったとされ、それがあちこちに広がったという説があるようです。現在のガムの原型は1848年にアメリカで発売されたもののようで、この時点ではまだ味がなく、味付きガムは1869年に発売。日本へは1916年、つまり大正5年に初めて輸入されたとのこと。
というわけで、明日は「む」から始まる言葉でしりとり致します。
ではまた。
前回の最後の文字は「ち」でありました。
というわけで、「ち」で始まる言葉を挙げてみる次第であります。
ちゅーいんがむ
(チューインガム)
元々は「噛むゴム」という意味のお菓子。古くは中央アメリカのアステカ族やマヤ族がエゾマツ樹脂の塊を噛む習慣があったとされ、それがあちこちに広がったという説があるようです。現在のガムの原型は1848年にアメリカで発売されたもののようで、この時点ではまだ味がなく、味付きガムは1869年に発売。日本へは1916年、つまり大正5年に初めて輸入されたとのこと。
というわけで、明日は「む」から始まる言葉でしりとり致します。
ではまた。
人だって生き物でありますから、
それなりににおいがあるってもんでありますけれども、
ご存じの通り、それが極端に臭くなると悲劇が出て参ります。
この手の悲劇にはにおいの破壊力という点ももちろんですが、
自分のにおいは極めて気づきにくい、という点が、
悲劇をより深刻なものにしているのであります。
いや、もちろん自分のにおいに鈍感なこともまた、
人が進化する上で重要だったとは思いますよ。
自分の悪臭でいちいち気絶していては、
厳しい自然を生き延びて子孫を残すことなんぞ、
糸ようじで雲を捕まえるくらいには難しくなってしまいます。
体臭を巡る悲劇から逃れるためには、
日頃からにおいを抑えるよう気を遣う生活を送るか、
自分のにおいをいち早く察知できるようにすることでありますが、
そんなことができれば悲劇なんて起きないわけでありまして、
今日もどこかで体臭スペシャルが発動しているのであります。
さて、私、先日なんとなしに知人と焼肉屋に入りまして、
軽くランチをいただいたのでありますけれども、
食後のデザート共に出されたお茶を飲んで一息ついたときであります。
何かが臭い。
これはひょっとすると体臭の類ではなかろうか。
においの質から私は推測したのであります。
何しろ先ほどまで蒸し暑い外を歩いてきたのであります。
ああ、私もとうとう体臭の悲劇に見舞われるお年頃になりましたか、と、
心の中で密かに落胆していたのであります。
しかし、それにしたってにおいがまた結構なものなのであります。
いや、本当にまるで浅黒い皮膚をした顔の濃い男のそれでありまして、
私の体は一体どうなってしまったのかと、
もうそればかり考えてお茶をすすっていたのであります。
と、ここで同じくお茶を飲んでいた知人がこう漏らしたのであります。
「このお茶、臭い」
私、一度落胆の感情から抜け出しましてですね、
じっくりお茶のにおいを嗅いでみましたところ、
見事な浅黒濃い顔男の体臭っぽいにおいがしたのであります。
なんだ、臭いのは私ではなく、お茶だったのでありますね。
よかったよかった。
いや、何がいいのでありますか。
浅黒濃顔男体臭に似た香りのお茶を飲んで大丈夫なのでありますか。
飲んだらそれこそ私の体臭が浅黒濃顔男体臭になりはしませんか。
あれからしばらく経ちましたが、うん、多分大丈夫、だと、思います。
それなりににおいがあるってもんでありますけれども、
ご存じの通り、それが極端に臭くなると悲劇が出て参ります。
この手の悲劇にはにおいの破壊力という点ももちろんですが、
自分のにおいは極めて気づきにくい、という点が、
悲劇をより深刻なものにしているのであります。
いや、もちろん自分のにおいに鈍感なこともまた、
人が進化する上で重要だったとは思いますよ。
自分の悪臭でいちいち気絶していては、
厳しい自然を生き延びて子孫を残すことなんぞ、
糸ようじで雲を捕まえるくらいには難しくなってしまいます。
体臭を巡る悲劇から逃れるためには、
日頃からにおいを抑えるよう気を遣う生活を送るか、
自分のにおいをいち早く察知できるようにすることでありますが、
そんなことができれば悲劇なんて起きないわけでありまして、
今日もどこかで体臭スペシャルが発動しているのであります。
さて、私、先日なんとなしに知人と焼肉屋に入りまして、
軽くランチをいただいたのでありますけれども、
食後のデザート共に出されたお茶を飲んで一息ついたときであります。
何かが臭い。
これはひょっとすると体臭の類ではなかろうか。
においの質から私は推測したのであります。
何しろ先ほどまで蒸し暑い外を歩いてきたのであります。
ああ、私もとうとう体臭の悲劇に見舞われるお年頃になりましたか、と、
心の中で密かに落胆していたのであります。
しかし、それにしたってにおいがまた結構なものなのであります。
いや、本当にまるで浅黒い皮膚をした顔の濃い男のそれでありまして、
私の体は一体どうなってしまったのかと、
もうそればかり考えてお茶をすすっていたのであります。
と、ここで同じくお茶を飲んでいた知人がこう漏らしたのであります。
「このお茶、臭い」
私、一度落胆の感情から抜け出しましてですね、
じっくりお茶のにおいを嗅いでみましたところ、
見事な浅黒濃い顔男の体臭っぽいにおいがしたのであります。
なんだ、臭いのは私ではなく、お茶だったのでありますね。
よかったよかった。
いや、何がいいのでありますか。
浅黒濃顔男体臭に似た香りのお茶を飲んで大丈夫なのでありますか。
飲んだらそれこそ私の体臭が浅黒濃顔男体臭になりはしませんか。
あれからしばらく経ちましたが、うん、多分大丈夫、だと、思います。
今日は6月28日 日曜日です。
日曜日は「ゲーム」を紹介する日になっております。
世界には本当に数多くのゲームがありますけれども、
ガードゲームやボードゲームなどアナログのものを
本日、ひとつ紹介いたします。
かるた
(Karuta)
+ OWLによる雑な説明 +
ふたり以上で行うカードゲーム。文字札・絵札があいうえお順に46枚ずつあり、絵札を平らなところに広げ、読み人が文字札の文章を読み上げ、取る人が読み上げた文章に対応した絵札を相手よりも早く取り、枚数の最も多い人が勝ちであります。語源はポルトガル語ですが、ゲーム自体は日本がポルトガルと接触する前からあったようです。
それでは、今回はこの辺で。
日曜日は「ゲーム」を紹介する日になっております。
世界には本当に数多くのゲームがありますけれども、
ガードゲームやボードゲームなどアナログのものを
本日、ひとつ紹介いたします。
かるた
(Karuta)
+ OWLによる雑な説明 +
ふたり以上で行うカードゲーム。文字札・絵札があいうえお順に46枚ずつあり、絵札を平らなところに広げ、読み人が文字札の文章を読み上げ、取る人が読み上げた文章に対応した絵札を相手よりも早く取り、枚数の最も多い人が勝ちであります。語源はポルトガル語ですが、ゲーム自体は日本がポルトガルと接触する前からあったようです。
それでは、今回はこの辺で。
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