2017年3月31日に放送されたバナナマンの爆笑ドラゴンを見たので、適当に感想を書いてみる次第であります。お名前は敬称略で参ります。こちらは後半の5組です。
オダウエダ(吉本興業)
初見。女性コンビ。丹精込めて育てた作物が何だかよく分からない化け物じみた生命体になり、農家が猟銃を取り出して撃つという、場面の異様さで笑いを取りに行くコントでありました。いわゆるシュールという方面にベクトルが向いているのではないかと考えられます。
こういう、現実では何をどういじっても起こりようのない場面というのは、いかに観客を置いてけぼりにしないよう理解して貰えるかが重要なポイントになると思います。で、その理解してもらうために様々な場面を説明口調で喋るというのはちょっといただけないところです。しかも説明が長くて多く、笑える要素に乏しい。違う伝え方を考えたほうがいいと思います。
ハマカーン(ケイダッシュステージ)
THE MANZAI優勝経験者。今回は居酒屋論争と称して、焼き鳥の食べ方や唐揚げにレモンをかけるかどうか、などをテーマに、ボケとツッコミが違う立場に立って争ったり同じ派閥に入ったりするネタでありました。
THE MANZAIの時はボケの妙に乙女っぽい趣味をツッコミが怒りながらいじる形式で優勝をかっさらっていきましたが、今回はそのスタイルは部分的にしか用いず、ボケがサラッと失礼なことをしてはツッコミが怒る形式がメインでした。が、注目すべきは後半、乾杯はビールだとふたりの意見が合ってからでありましょう。意見が合ったことでツッコミが舞台上の誰でもない、ビールを頼まない人たちに対して暴れながら毒づく様子は場面展開としてもうまくいっている印象です。漫才をちゃんと続けている証拠と言えましょう。
インパルス(吉本興業)
ネタを見るのは久々な気がします。日常からちょっとずれた辺りを場面として切り取るボケと、端的にバシバシ突っ込むのが得意なツッコミのコンビであります。今回は小説の内容などのネタバレを嫌うボケが、小説だけでなくてレストランのメニューや割引券、果ては相方の心までネタバレを嫌うというネタでありました。
単なるネタバレを嫌う人に留まらず、ネタバレを次々にネタバレと関係のないところにまで適用し、人の心にまでもっていくという発想の飛ばし方はうまく行っており、全く問題ないかと存じます。場面をうまくネタに活用しておりまして、まだまだ腕衰えずと言った印象でした。
トレンディエンジェル(吉本興業)
M-1優勝経験者。今回は誘拐犯が電話をかけてくる、というネタでありました。
彼らにしてはテーマも場面展開もリズムも、何から何まで普通の漫才と言った印象でありまして、ハゲネタもまあ普通といったところでありました。その上、ネタを飛ばすということもやってしまいまして、そんな事故があっても簡単にフォローできるところは場馴れしている感がございますが、総合的に見てさすがに負けもやむなしであります。
バイきんぐ(SMA)
キングオブコント優勝者。飄々と明るくボケるボケと、自然ながら独特な言葉遣いで見る者を印象付けるツッコミのコンビ。今回は覚えが悪いラーメン店員にものを覚えさせようと画策するも全くうまくいかないというネタでありました。
安定感が物凄いですね。それから彼らのネタは基本的には話を発展させながら進行させるタイプのコントが多いため、単調だと思われづらいという強みもあるかと存じます。何より勝利は相手が崩れたというのが大きいのは番組を見た方はお分かりいただけるかと。
感想は以上になります。ではまた。
オダウエダ(吉本興業)
初見。女性コンビ。丹精込めて育てた作物が何だかよく分からない化け物じみた生命体になり、農家が猟銃を取り出して撃つという、場面の異様さで笑いを取りに行くコントでありました。いわゆるシュールという方面にベクトルが向いているのではないかと考えられます。
こういう、現実では何をどういじっても起こりようのない場面というのは、いかに観客を置いてけぼりにしないよう理解して貰えるかが重要なポイントになると思います。で、その理解してもらうために様々な場面を説明口調で喋るというのはちょっといただけないところです。しかも説明が長くて多く、笑える要素に乏しい。違う伝え方を考えたほうがいいと思います。
ハマカーン(ケイダッシュステージ)
THE MANZAI優勝経験者。今回は居酒屋論争と称して、焼き鳥の食べ方や唐揚げにレモンをかけるかどうか、などをテーマに、ボケとツッコミが違う立場に立って争ったり同じ派閥に入ったりするネタでありました。
THE MANZAIの時はボケの妙に乙女っぽい趣味をツッコミが怒りながらいじる形式で優勝をかっさらっていきましたが、今回はそのスタイルは部分的にしか用いず、ボケがサラッと失礼なことをしてはツッコミが怒る形式がメインでした。が、注目すべきは後半、乾杯はビールだとふたりの意見が合ってからでありましょう。意見が合ったことでツッコミが舞台上の誰でもない、ビールを頼まない人たちに対して暴れながら毒づく様子は場面展開としてもうまくいっている印象です。漫才をちゃんと続けている証拠と言えましょう。
インパルス(吉本興業)
ネタを見るのは久々な気がします。日常からちょっとずれた辺りを場面として切り取るボケと、端的にバシバシ突っ込むのが得意なツッコミのコンビであります。今回は小説の内容などのネタバレを嫌うボケが、小説だけでなくてレストランのメニューや割引券、果ては相方の心までネタバレを嫌うというネタでありました。
単なるネタバレを嫌う人に留まらず、ネタバレを次々にネタバレと関係のないところにまで適用し、人の心にまでもっていくという発想の飛ばし方はうまく行っており、全く問題ないかと存じます。場面をうまくネタに活用しておりまして、まだまだ腕衰えずと言った印象でした。
トレンディエンジェル(吉本興業)
M-1優勝経験者。今回は誘拐犯が電話をかけてくる、というネタでありました。
彼らにしてはテーマも場面展開もリズムも、何から何まで普通の漫才と言った印象でありまして、ハゲネタもまあ普通といったところでありました。その上、ネタを飛ばすということもやってしまいまして、そんな事故があっても簡単にフォローできるところは場馴れしている感がございますが、総合的に見てさすがに負けもやむなしであります。
バイきんぐ(SMA)
キングオブコント優勝者。飄々と明るくボケるボケと、自然ながら独特な言葉遣いで見る者を印象付けるツッコミのコンビ。今回は覚えが悪いラーメン店員にものを覚えさせようと画策するも全くうまくいかないというネタでありました。
安定感が物凄いですね。それから彼らのネタは基本的には話を発展させながら進行させるタイプのコントが多いため、単調だと思われづらいという強みもあるかと存じます。何より勝利は相手が崩れたというのが大きいのは番組を見た方はお分かりいただけるかと。
感想は以上になります。ではまた。