2017年8月10日に「バナナマンの爆笑ドラゴン 八月場所」を見ましたので、簡単に感想を書いて参ります。ネタの放送順になっております。
相席スタート(吉本興業)
若手男女漫才コンビでは有数の能力を誇ります。
今回のネタは「ダチョウ倶楽部のギャグが実は女心を如実に表している」というテーマで展開されました。男女コンビという性質上、恋愛ネタが多く、それをうまく調理できるコンビなのでありますけれども、今回はギャグと女心を一対一対応させている形が続くという、このふたりの割には単純な形式だったのが気になる点でした。もちろん、一つひとつは違った視点のものにはなっているのですが、ちょっと単調さが裏目に出たように思います。負けたのは相手が悪かったのもあると思いますけれども。
ラバーガール(プロダクション人力舎)
飄々としたボケと冷静なツッコミのコントに定評があります。
将棋の先生が将棋初心者に対局を通じてルールなどを教えていくネタでありました。ボケのとぼけたキャラクターに磨きがかかっているように見えました。会話がテンポよく進められているのに加えて、ボケのズレ方が絶妙でして、最初から最後まで「わざとらしい間違いではないが観客の予想を裏切るもの」であり続けたのが地味に凄いところであります。最後が弱い気もしましたけれども、それまでが良かったのが理由のようにも思います。
ピスタチオ(吉本興業)
特定のキャラクターになり切って行う漫才でブレイクしたコンビです。
今回はブレイクしたものとはまた別のキャラクターになりきって漫才をしていました。一昔前のおじいさんと孫(?)になりきり、おじいさんが自分の趣味をグリーンスムージーとかインスタグラムとかそういうものだと言い張り、孫がそれに解説を入れる、という形式を繰り返す、ショートコントみたいなものでした。お年寄りが流行に乗っかるという、ありがちなものに終始しているのはさすがに厳しいかと。もっと突き詰める必要はあると思います。
ヒガシ逢ウサカ(吉本興業)
ネタをちゃんと見たのは初めてだと思います。
夫婦喧嘩をする父親とその子供でネタが展開されるのですが、父親がとにかく弱く、舞台袖から吹っ飛びながら舞台に帰って来るという動きを主な武器として活用しておりました。動きの凄さは言うまでもないのですが、それを出オチに終わらせず最後まで行けたかと言えば微妙なところのように見えました。後半の変化からラストまでの流れが決して悪くなかっただけに、動き以外の何かが一層欲しくなります。
イブンカ(吉本興業)
日本人ふたりと韓国人ひとりのトリオです。
韓国軍に日本の芸人がやってきて、芸人のギャグを韓国人が通訳していくのが主なテーマとなっております。で、通訳する側がちょいちょいやらかす、という形です。ギャグを通訳するという過程は1度見せれば充分なのに2度やってしまっている分だけ話が間延びしてしまっているように思います。そこに気付くところが改善の第一歩かと。
おとぎばなし(プロダクション人力舎)
小さめな身長など外見が特徴な男女コンビです。
人生で1度も恋愛経験がない男女コンビを自称し、デートの練習と称して痛いカップルの一場面をやり、いいじゃんいいじゃんと言って次の場面に移るというネタでありました。独特のキャラクターがうまく働いていると思います。恋愛ネタはよくありますし、それが自称恋愛経験に乏しい人がやるというのもよくあるネタではありますけれども、練習をして「いいじゃんいいじゃん」と喜ぶという形は意外とないように思います。また、それがネタとしてできている。目の付け所がいいコンビなのかもしれません。
モンスターエンジン(吉本興業)
絶妙に奇妙なキャラクターが暴れるコントもキッチリした漫才もできるコンビです。
今回は結婚式で娘が父親にあてた手紙を読むというネタでありました。展開が早い、きちっとした漫才でありまして、テンポも良く非常にうまいように見受けられます。個人的にはツッコミがなくても成り立つボケがチラホラ見られたのが気になりはしましたが、十二分に笑えましたのでそこまで問題になることはないと思います。
チョコレートプラネット(吉本興業)
コントのみならずモノマネや一発ネタも強いコンビです。
密室ゲームと称して部屋に捕まった人と液晶画面からルール説明をするゲーム主催者とのやりとりがメインテーマですが、捕まった人が「ここはどこだ」とか「お前は誰だ」とか連呼しまくり、ルール説明がなかなか先に進まないという、話の進行がグダることで笑いを誘うネタでありました。形式上、同じことを繰り返すという単調になる危険性を孕んだネタでありますが、余裕で乗り切ったのは彼らの手腕が卓越している証拠だと思います。うまくいった理由としては、グダると面白くなる場面をきちんと選んでいる、演技のうまさ、後半の場面転換の巧みさ、などがあると思います。
ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
ネタの大半でツッコミがボケにひたすら乗りまくるという特異なネタで知名度を上げたコンビです。
今回も彼ら独自のスタイルで「必殺技」についていろいろ展開しておりました。ツッコミの対応力は相変わらずでしたが、何気に言葉遣いが巧みになっているように見えます。形式自体は新しい点がありませんでしたけれども、敢えてその形にしたようには思います。
ジャングルポケット(吉本興業)
テレビでネタを見ることも相変わらず多いトリオです。
今回は居酒屋の手伝いを何でもしてしまう常連というネタでありました。ひとつのおかしなポイントを中心に展開しつつもちょっとずつ話を進めていくのが彼らの得意とするコントの形式なのでありますけれども、今回のネタに関して言えばいくらなんでも同じところで足踏みしすぎといった印象でした。もっと無茶なことまで手伝ってしまっていいように思えました。
感想は以上になります。ではまた。
相席スタート(吉本興業)
若手男女漫才コンビでは有数の能力を誇ります。
今回のネタは「ダチョウ倶楽部のギャグが実は女心を如実に表している」というテーマで展開されました。男女コンビという性質上、恋愛ネタが多く、それをうまく調理できるコンビなのでありますけれども、今回はギャグと女心を一対一対応させている形が続くという、このふたりの割には単純な形式だったのが気になる点でした。もちろん、一つひとつは違った視点のものにはなっているのですが、ちょっと単調さが裏目に出たように思います。負けたのは相手が悪かったのもあると思いますけれども。
ラバーガール(プロダクション人力舎)
飄々としたボケと冷静なツッコミのコントに定評があります。
将棋の先生が将棋初心者に対局を通じてルールなどを教えていくネタでありました。ボケのとぼけたキャラクターに磨きがかかっているように見えました。会話がテンポよく進められているのに加えて、ボケのズレ方が絶妙でして、最初から最後まで「わざとらしい間違いではないが観客の予想を裏切るもの」であり続けたのが地味に凄いところであります。最後が弱い気もしましたけれども、それまでが良かったのが理由のようにも思います。
ピスタチオ(吉本興業)
特定のキャラクターになり切って行う漫才でブレイクしたコンビです。
今回はブレイクしたものとはまた別のキャラクターになりきって漫才をしていました。一昔前のおじいさんと孫(?)になりきり、おじいさんが自分の趣味をグリーンスムージーとかインスタグラムとかそういうものだと言い張り、孫がそれに解説を入れる、という形式を繰り返す、ショートコントみたいなものでした。お年寄りが流行に乗っかるという、ありがちなものに終始しているのはさすがに厳しいかと。もっと突き詰める必要はあると思います。
ヒガシ逢ウサカ(吉本興業)
ネタをちゃんと見たのは初めてだと思います。
夫婦喧嘩をする父親とその子供でネタが展開されるのですが、父親がとにかく弱く、舞台袖から吹っ飛びながら舞台に帰って来るという動きを主な武器として活用しておりました。動きの凄さは言うまでもないのですが、それを出オチに終わらせず最後まで行けたかと言えば微妙なところのように見えました。後半の変化からラストまでの流れが決して悪くなかっただけに、動き以外の何かが一層欲しくなります。
イブンカ(吉本興業)
日本人ふたりと韓国人ひとりのトリオです。
韓国軍に日本の芸人がやってきて、芸人のギャグを韓国人が通訳していくのが主なテーマとなっております。で、通訳する側がちょいちょいやらかす、という形です。ギャグを通訳するという過程は1度見せれば充分なのに2度やってしまっている分だけ話が間延びしてしまっているように思います。そこに気付くところが改善の第一歩かと。
おとぎばなし(プロダクション人力舎)
小さめな身長など外見が特徴な男女コンビです。
人生で1度も恋愛経験がない男女コンビを自称し、デートの練習と称して痛いカップルの一場面をやり、いいじゃんいいじゃんと言って次の場面に移るというネタでありました。独特のキャラクターがうまく働いていると思います。恋愛ネタはよくありますし、それが自称恋愛経験に乏しい人がやるというのもよくあるネタではありますけれども、練習をして「いいじゃんいいじゃん」と喜ぶという形は意外とないように思います。また、それがネタとしてできている。目の付け所がいいコンビなのかもしれません。
モンスターエンジン(吉本興業)
絶妙に奇妙なキャラクターが暴れるコントもキッチリした漫才もできるコンビです。
今回は結婚式で娘が父親にあてた手紙を読むというネタでありました。展開が早い、きちっとした漫才でありまして、テンポも良く非常にうまいように見受けられます。個人的にはツッコミがなくても成り立つボケがチラホラ見られたのが気になりはしましたが、十二分に笑えましたのでそこまで問題になることはないと思います。
チョコレートプラネット(吉本興業)
コントのみならずモノマネや一発ネタも強いコンビです。
密室ゲームと称して部屋に捕まった人と液晶画面からルール説明をするゲーム主催者とのやりとりがメインテーマですが、捕まった人が「ここはどこだ」とか「お前は誰だ」とか連呼しまくり、ルール説明がなかなか先に進まないという、話の進行がグダることで笑いを誘うネタでありました。形式上、同じことを繰り返すという単調になる危険性を孕んだネタでありますが、余裕で乗り切ったのは彼らの手腕が卓越している証拠だと思います。うまくいった理由としては、グダると面白くなる場面をきちんと選んでいる、演技のうまさ、後半の場面転換の巧みさ、などがあると思います。
ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
ネタの大半でツッコミがボケにひたすら乗りまくるという特異なネタで知名度を上げたコンビです。
今回も彼ら独自のスタイルで「必殺技」についていろいろ展開しておりました。ツッコミの対応力は相変わらずでしたが、何気に言葉遣いが巧みになっているように見えます。形式自体は新しい点がありませんでしたけれども、敢えてその形にしたようには思います。
ジャングルポケット(吉本興業)
テレビでネタを見ることも相変わらず多いトリオです。
今回は居酒屋の手伝いを何でもしてしまう常連というネタでありました。ひとつのおかしなポイントを中心に展開しつつもちょっとずつ話を進めていくのが彼らの得意とするコントの形式なのでありますけれども、今回のネタに関して言えばいくらなんでも同じところで足踏みしすぎといった印象でした。もっと無茶なことまで手伝ってしまっていいように思えました。
感想は以上になります。ではまた。